兵馬俑と明代城壁が眠る古都、西安の歩き方
兵馬俑を生んだ秦の始皇帝から、シルクロードの起点として栄えた唐の長安まで、西安の地下と街並みには千年以上の王朝の記憶が積み重なっている。現存する明代の城壁がほぼ完全な形で街をぐるりと囲み、その内側では今も回民街の屋台の煙が絶えない、歴史と生活が地続きの街だ。
見どころ
兵馬俑博物館(秦始皇兵馬俑)
1974年に農民が偶然発見した、秦の始皇帝を守るために埋められた等身大の兵士像の軍団。1号坑の規模は圧巻で世界遺産に登録されている。
西安城壁
明代に築かれた現存する中国最大規模の city wall で、全長約13.7km。城壁上を自転車で一周できる珍しいスポット。
鐘楼・鼓楼
西安の街の中心に立つ明代の楼閣で、夜はライトアップされ古都のシンボルとなっている。鼓楼のすぐ裏手が回民街への入口。
回民街(ムスリム横丁)
西安に暮らす回族(ムスリム)が営む屋台と食堂が並ぶ通りで、肉夾饃や羊肉串など陝西グルメの食べ歩きが楽しめる。
大雁塔
唐代の僧・玄奘三蔵が経典を納めるために建てた仏塔で、慈恩寺の境内にそびえる。周辺の広場では噴水ショーも行われる。
陝西歴史博物館
周・秦・漢・唐など陝西省一帯で栄えた王朝の至宝を集めた博物館で、唐三彩や金銀器のコレクションが充実している。
華清池(華清宮)
唐の玄宗皇帝と楊貴妃の逸話で知られる温泉離宮跡で、驪山の麓に位置し兵馬俑観光と合わせて訪れやすい。
モデルコース
グルメ
小麦文化が根付く陝西料理は、麺とパン(モー)が主役で、味付けは酢と辛味が効いているのが特徴。
3月下旬〜5月と9月〜11月が過ごしやすく、兵馬俑や城壁観光に向く。夏は酷暑・冬は乾燥した寒さが厳しいので、真夏の炎天下での長時間屋外観光は避けたい。
市内は地下鉄が便利で、鐘楼や城壁周辺、回民街へは2号線・1号線でアクセスできる。城壁の上はレンタサイクルで一周(約13.7km)するのが定番で、兵馬俑など郊外へは高速鉄道駅から専用バス「游5(306路)」を使うのが最も安全で分かりやすい。
兵馬俑は1号坑の奥(後方)から見るとまだ発掘中の区画や修復作業の様子が見え、手前から見るより発見時のスケール感が伝わりやすい。また回民街は昼は多くの店が閉まっているため、食べ歩き目的なら必ず夕方以降に訪れること。
よくある質問
兵馬俑は西安市内から日帰りで行けますか?+
行けます。市内中心部から東へ約40kmで、地下鉄と路線バス「游5(306路)」を乗り継げば1時間強で到着します。見学には最低半日、じっくり見るなら1日を見ておくと安心です。
城壁は歩いて一周できますか?+
一周約13.7kmあるため徒歩だと4時間以上かかります。多くの旅行者はレンタサイクル(約1〜1.5時間)か、電動カートを利用して主要な城門だけを見て回っています。
回民街(ムスリムストリート)はいつ行くのが良いですか?+
夕方から夜にかけてが最も賑わい、羊肉串や涼皮などの屋台が本格稼働します。昼は閉まっている店も多いので、食事目的なら17時以降がおすすめです。