クロアチア

古代ローマ皇帝の宮殿がまるごと旧市街、スプリットの歩き方

スプリットは、西暦4世紀にローマ皇帝ディオクレティアヌスが自らの隠居後の住まいとして築いた宮殿がそのまま街の中心部として今も生き続けている、世界でも稀な都市だ。宮殿の壁の内側には民家やカフェ、教会が入り混じり、1700年前の建造物が観光名所ではなく日常の舞台であり続けている。アドリア海クルーズやフヴァール島への玄関口としても知られ、港町らしい活気と歴史の重みが同居している。

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見どころ

1

ディオクレティアヌス宮殿

西暦305年頃に完成したローマ皇帝の隠居宮殿で、現在も旧市街そのものとして住民の生活が営まれている世界遺産。

2

ペリスティル広場

宮殿の中心に位置する列柱に囲まれた広場で、古代ローマの円柱とエジプトから運ばれたスフィンクス像が今も残る。

3

聖ドムニウス大聖堂

元々はディオクレティアヌス帝自身の霊廟として建てられた建物で、世界最古のカトリック大聖堂ともいわれる。

4

地下宮殿(ポドルミ)

宮殿を支えるために造られた広大な地下空間で、当時の構造をそのままの姿で見学できる。

5

マルヤン公園の丘

旧市街の西側に広がる松林の丘で、頂上の展望台からはスプリットの街並みとアドリア海の島々を一望できる。

6

リヴァ海岸通り

宮殿の南側、海に面したヤシ並木のプロムナードで、地元の人々が夕方に散歩やコーヒーを楽しむ社交の場。

7

黄金の門

宮殿の北側にある古代ローマ時代の正門で、門の外には彫刻家イヴァン・メシュトロヴィッチ作の巨大な司教グルグルの像が立つ。

モデルコース

8:30
地下宮殿(ポドルミ) 開場直後の涼しい時間に訪れ、ローマ時代の地下空間をじっくり見学する。
10:00
ペリスティル広場とジュピター神殿 宮殿の中心広場で、円柱に囲まれた空間とスフィンクス像を眺めながら朝のコーヒーを楽しむ。
12:00
聖ドムニウス大聖堂の鐘楼 急な階段を上り、旧市街と港を一望する絶景ポイントで昼前の光を楽しむ。
14:00
マルモントヴァ通り周辺で昼食 地元の食堂でブロデットやフリターゼなど魚介料理を味わう。
16:30
マルヤン公園の丘 松林の遊歩道を歩き、スプリット全体とアドリア海を見渡す展望台まで登る。

グルメ

スプリットの食卓はアドリア海の魚介とダルマチア内陸の肉料理が交差する、地中海らしい豊かさが持ち味。

ペカ · 肉や魚とじゃがいもを鉄製の鐘型の蓋(ペカ)をかぶせて炭火でじっくり蒸し焼きにする、ダルマチア地方の伝統料理。事前予約が必要な店が多い。
クロヴァティチュニ・パシュティツァーダ · 牛肉を赤ワインビネガーやプルーンとともに何時間も煮込んだシチューで、ニョッキと合わせて食べるのが定番のダルマチア郷土料理。
ブロデット · 数種類の魚介をトマトベースでじっくり煮込んだ漁師風シチューで、ポレンタと一緒に供されることが多い。
フリターゼ · 小さなイカを丸ごと揚げたシンプルな一皿で、レモンを絞って白ワインとともに楽しむ夏の定番おつまみ。
ベストシーズン

5月から6月、または9月から10月が狙い目。真夏(7〜8月)は観光客と暑さがピークに達するが、初夏や初秋なら海水浴もでき、宮殿内も比較的落ち着いて散策できる。

移動手段

旧市街は徒歩で十分回れるほどコンパクトだが、車の乗り入れが制限された石畳の路地は入り組んでいるので迷いを楽しむくらいの気持ちで歩くとよい。近郊のトロギールやフヴァール島へはフェリーやバスが便利で、港のフェリーターミナルが交通の起点になる。

現地情報通のヒント

リヴァ海岸通りのカフェは眺めが良い分割高なので、地元の人は宮殿裏手や市場(パザル)近くの安いコーヒースタンドで一杯楽しんでからリヴァを散歩するだけにすることが多い。

よくある質問

ディオクレティアヌス宮殿の観光には何時間くらい必要ですか?+

宮殿内部の主要な見どころだけなら2〜3時間で回れるが、地下宮殿やペリスティルでの休憩、路地裏の散策も含めるなら半日ほど見ておくと余裕を持って楽しめる。

フヴァール島やトロギールへは日帰りできますか?+

どちらも日帰り可能。トロギールはバスで約30〜40分、フヴァール島へは高速フェリーで約1時間なので、スプリットを拠点に十分往復できる。

旧市街に宿泊するメリットはありますか?+

ディオクレティアヌス宮殿の城壁内、つまり旧市街に泊まると朝晩の人が少ない時間帯に石畳やペリスティルを独り占めできるのが最大の魅力で、夜のライトアップされた雰囲気も楽しめる。

旅行に便利

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ディオクレティアヌス宮殿の石畳とアドリア海の絶景が待っている、ローマ皇帝の隠居先だった街へ。

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