カルロヴィ・ヴァリ:温泉回廊とディエトル鉄道で巡る保養地
テプラー川沿いに温泉回廊(コロナーダ)が連なるこの街は、19世紀からヨーロッパ中の王侯貴族や文人が湯治に訪れた温泉保養地として知られている。カラフルなアールヌーヴォー様式の建物と森に囲まれた谷の地形が、他のチェコの街にはない独特の静けさと気品を生んでいる。毎年開催される国際映画祭の期間だけは一転して華やかな社交の舞台となる。
見どころ
ムリーンスカー・コロナーダ
街を代表する新古典様式の柱廊で、5本の源泉が引かれており無料で温泉水を試飲できる。
ヴジードロ(間欠泉)コロナーダ
ガラス張りの近代的な建物内に、最高72度・高さ12mまで噴き上がる間欠泉があり見応えがある。
サドヴァー・コロナーダ
白い鋳鉄の装飾が美しい優雅な回廊で、公園に面した落ち着いた雰囲気が魅力。
聖マグダレナ教会
建築家キリアン・イグナーツ・ディエンツェンホーファーによるバロック様式の教会で、街のシンボルの一つ。
ディエトル山岳鉄道とディヴォーカー展望塔
1912年開業のケーブルカーで丘の上まで登り、鉄製の展望塔からスラヴコフの森と街並みを一望できる。
インペリアル・スパ(温泉施設)
20世紀初頭に建てられた壮麗な温泉ホテル兼スパで、ロープウェイでもアクセスでき優雅な建築を鑑賞できる。
モーゼル・ガラス博物館
地元発祥の高級クリスタルガラスブランド、モーゼルの歴史と職人技を紹介する博物館兼工房見学施設。
モデルコース(1日)
グルメ
温泉保養地らしく、胃に優しい料理と甘い焼き菓子が名物として発展してきた。
5月から9月が街歩きと温泉回廊巡りに快適で、7月上旬の国際映画祭期間は華やかだが宿が取りにくい。紅葉が美しい10月や、クリスマスマーケットの灯る12月も静かな滞在におすすめ。
旧市街は徒歩だけで十分回れるコンパクトさで、コロナーダ(温泉回廊)群はすべて歩いて数分の距離に集まっている。少し離れた展望台へはディエトル山岳鉄道(ケーブルカー)やロープウェイを使うと楽で、プラハからはバスまたは列車で片道約2〜2.5時間。
コロナーダで温泉水を飲むなら、街で売られている注ぎ口付きの温泉カップ「ラーズニュシュカ」を1つ買っておくと、どこの給水スポットでも衛生的に飲み比べができて便利。
よくある質問
温泉カップ(ラーズニュシュカ)はどこで買えばいい?+
旧市街の土産物店やコロナーダ内の売店で購入でき、注ぎ口から直接温泉水を飲む専用カップとして街のあちこちの給水スポットで使えます。デザインが店ごとに異なるので、飲み比べながらお気に入りを探すのも楽しみ方の一つです。
温泉水は本当に飲めるの?くせはある?+
はい、無料の給水スポット(プラメン、ムリーンスカーなど)で誰でも飲めますが、源泉によって温度や鉄分・硫黄の風味が異なり、独特の味に驚く人も多いです。飲みすぎるとお腹がゆるくなることがあるので、まずは少量から試すのがおすすめです。
日帰りでプラハから行くのは現実的?+
現実的です。プラハからバスで片道約2時間、街のハイライトであるコロナーダ群とディエトル山岳鉄道での展望は半日〜1日あれば十分楽しめます。ただし温泉やスパを本格的に楽しみたいなら1泊した方がゆったり過ごせます。