映画の街ではなく経済都市、カサブランカの素顔を歩く
カサブランカは同名映画の舞台として有名ですが、実際は人口400万を超えるモロッコ最大の商業都市で、観光地というよりビジネスと生活の街です。フランス植民地時代のアールデコ建築が並ぶ旧市街と、世界最大級のモスクが並ぶ大西洋沿いの街並みは、フェズやマラケシュとは全く違う顔を見せます。観光客が少ない分、地元の暮らしをそのまま体感できるのがこの街の魅力です。
見どころ
ハッサン2世モスク
大西洋に面して建つ世界最大級のモスクで、ミナレットの高さは200mを超え夜にはレーザーがメッカの方向を指します。非イスラム教徒でも見学ツアーで内部に入れる貴重なモスクです。
旧メディナ
新市街のすぐ北にある小規模な旧市街で、マラケシュやフェズほど観光化されておらず、地元の商店や食堂が並ぶ生活感のある路地が続きます。
ムハンマド5世広場
フランス統治時代に整備された官庁街の中心で、噴水を囲むようにアールデコ様式の建物が並び、夜はライトアップされます。
コルニッシュ(大西洋沿岸道路)
アイン・ディアブ地区から続く海沿いの遊歩道で、カフェやビーチクラブが並び、地元の若者や家族連れで賑わう夕方の散歩に最適な場所です。
サクレ・クール大聖堂(旧カテドラル)
1930年代に建てられた白亜のカトリック教会で、現在は宗教施設としては使われていませんが、独特のゴシック建築が写真映えします。
アビラ地区のアールデコ建築群
1920〜30年代にフランス人建築家が手がけた住宅やアパートが密集するエリアで、パステルカラーのファサードを見ながら散策できます。
リック・カフェ
映画『カサブランカ』にちなんで2004年に開業した実在のカフェバーで、映画の雰囲気を再現した内装とライブピアノ演奏が楽しめます。
モデルコース(1日)
名物グルメ
カサブランカは港町らしく新鮮な魚介と、モロッコ全土の家庭料理を味わえる街です。
3月〜5月と9月〜11月が気温も穏やかで観光しやすい時期です。夏は30度を超え湿度も高く、冬は大西洋からの風で肌寒くなることがあります。
市内はプチタクシー(赤色)が安価で便利ですが、メーターを使わない運転手も多いため乗車前に料金交渉が必要です。2019年開通のトラム(路面電車)は新市街と主要駅を結び、旅行者にも使いやすい移動手段です。
ハッサン2世モスクの見学ツアーは金曜礼拝の時間を避け、朝一番の回に参加すると混雑もなく光の入り方も美しいです。
よくある質問
カサブランカは何日あれば観光できますか?+
主要な見どころだけなら1〜2日で十分ですが、旧市街や周辺のラバトへの日帰り旅行も含めるなら3日ほど確保すると余裕があります。
映画『カサブランカ』のロケ地はありますか?+
実際の撮影はハリウッドのスタジオで行われたため現地にロケ地はありませんが、映画にちなんだ「リック・カフェ」が観光名所として営業しています。
治安は安全ですか?+
モロッコの主要都市の中では比較的治安が良いですが、旧メディナや夜間の一部エリアではスリに注意し、貴重品の管理をしっかり行うことをおすすめします。