オーストリア=ハンガリー帝国の面影漂う「小さなウィーン」チェルニウツィ
チェルニウツィはウクライナ南西部、ルーマニア国境近くに位置し、かつてオーストリア=ハンガリー帝国領ブコビナの中心都市として栄えた町だ。ユダヤ、ルーマニア、ドイツ、ポーランド、ウクライナなど多様な文化が交錯した歴史が、今も色とりどりの建築に刻まれている。戦禍を免れた美しい旧市街は「小さなウィーン」とも呼ばれ、静かに散策するのにふさわしい町並みを保っている。
見どころ
チェルニウツィ国立大学(旧府主教館)
ユネスコ世界遺産に登録された赤煉瓦のネオビザンチン様式建築で、モザイクタイルの屋根が圧巻。中庭やチャペルも見学可能。
オレクサンドリフスカ通り
石畳の歩行者天国で、19世紀末の商家建築が両側に並ぶ町のメインストリート。カフェやみやげ物店が集まる。
聖霊大聖堂
19世紀に建てられたウクライナ正教の大聖堂で、青い外壁と金色のドームが旧市街のランドマークとなっている。
チェルニウツィ市庁舎
新ルネサンス様式の時計塔がそびえる建物で、展望台からは旧市街全体を見渡せる。
ユダヤ人国民会館(旧)
かつて活気あるユダヤ人コミュニティの中心だった建物で、現在はフィルハーモニーホールとして使われている。
チェルニウツィ美術館
旧地方議会庁舎を利用した美術館で、ブコビナ地方の絵画や民族衣装、宗教美術を展示している。
トゥルコ橋(旧要塞跡)
プルート川沿いに残る歴史的な橋と要塞跡で、川辺の散歩道からのどかな景色が楽しめる。
モデルコース
グルメ
ブコビナ地方の食文化はウクライナ、ルーマニア、オーストリアの影響が混ざり合い、素朴ながら滋味深い料理が多い。
春(4〜5月)と秋(9〜10月)が過ごしやすく、旧市街の建築を歩くのに適している。夏は緑豊かな公園を楽しめるが日中は暑くなることもある。
旧市街の主要な見どころは徒歩で十分回れるコンパクトな規模で、路面電車やマルシュルートカ(乗合バス)も安価で利用しやすい。市内は坂道が多いので歩きやすい靴がおすすめ。
チェルニウツィ国立大学は現在も現役の大学として使われているため、見学は指定された時間帯・エリアに限られる。事前に開館時間を確認してから訪れると確実だ。
よくある質問
チェルニウツィへはどうやって行けますか?+
最寄りの空港はチェルニウツィ国際空港で、キーウなどからの国内線が運航されている場合がある。陸路ではリヴィウやルーマニアのスチャヴァから鉄道・バスでのアクセスも可能。
チェルニウツィ国立大学は誰でも見学できますか?+
現役の大学施設のため、中庭や一部エリアは一般公開されているが、内部の見学はガイドツアーや指定時間に限られることが多い。
英語はどのくらい通じますか?+
観光の中心部やホテルではある程度通じるが、市場や小さな飲食店ではウクライナ語かロシア語での簡単な会話が役立つ。