爆撃から蘇った"エルベ川のフィレンツェ"ドレスデン再発見
ドレスデンは1945年の大空襲で旧市街の大部分を失いながら、戦後から現在に至るまで石を一つずつ積み直して蘇らせた街です。黒ずんだ元の石材と新しい淡色の石材が混在するフラウエン教会の外壁は、破壊と再生の記憶をそのまま今に伝えています。ザクセン選帝侯・王が築いた豪奢なバロック建築と、旧東ドイツらしい落ち着いた空気が同居する、ヨーロッパでも独特の街並みです。
見どころ
フラウエン教会
1945年の空襲で崩壊し、2005年に再建されたドレスデンの象徴。黒く煤けた元の石材が随所に残り、破壊と再生の歴史を物語ります。
ツヴィンガー宮殿
アウグスト強王が建てた壮麗なバロック宮殿群で、中庭の噴水と回廊が美しく、内部にはアルテ・マイスター絵画館などの美術館が入ります。
アルテ・マイスター絵画館
ツヴィンガー宮殿内にあり、フェルメール「取り持ち女」やラファエロ「システィーナの聖母」など巨匠の名画を所蔵します。
ゼンパーオーパー(ゼンパー歌劇場)
ワーグナーの作品も多数初演された歴史ある歌劇場で、劇場広場に面した壮麗なネオルネサンス様式の外観も見どころです。
君主の行列(フュルステンツーク)
アウグスト橋近くの壁面に描かれた、約102メートルにわたる歴代ザクセン君主の壁画。マイセン磁器タイル約2万4千枚で作られています。
ブリュールのテラス
エルベ川沿いに続く遊歩道で「ヨーロッパのバルコニー」とも呼ばれ、旧市街と対岸ノイシュタットの眺めを楽しめます。
レジデンツ宮殿(緑の丸天井)
歴代ザクセン統治者の宝物コレクションを展示する宮殿。「グリューネス・ゲヴェルベ」には金銀細工や宝石細工の傑作が並びます。
モデルコース(1日)
グルメ
ザクセン地方の郷土料理は素朴で滋味深く、旧東ドイツらしい家庭的な味わいが魅力です。
4月から6月、9月から10月が過ごしやすくおすすめです。12月のクリスマスマーケット「シュトリーツェルマルクト」は世界最古級として知られ、寒さ対策をすれば冬の訪問も格別です。
旧市街とノイシュタットはコンパクトで徒歩でも十分回れますが、路面電車(トラム)が発達しており1回券や1日券が便利です。エルベ川両岸を結ぶ橋を渡りながら、天気が良ければ川沿いの遊覧船も選択肢になります。
アルテ・マイスター絵画館やツヴィンガー宮殿は朝一番の開館直後に訪れると団体観光客が少なく、ゆっくり名画と向き合えます。
よくある質問
ドレスデンはベルリンからどのくらいで行けますか?+
ICE特急で約2時間、日帰りも可能ですが、街の再建の歴史をじっくり感じるには1泊以上がおすすめです。
フラウエン教会が黒っぽく見える部分があるのはなぜですか?+
1945年の空襲で崩壊した後、瓦礫の中から使える石材を回収して再建に使ったためで、煤けた黒い石が当時のオリジナル部材です。
クリスマスマーケットの時期に行く価値はありますか?+
シュトリーツェルマルクトは1434年起源とされる世界最古級のクリスマスマーケットで、名物シュトレンとともに冬ならではの雰囲気が楽しめます。